忍者ブログ
読んだ本の感想メモ。思ったことを正直に。(あらすじはアマゾンなどから引用)
[68]  [67]  [66]  [65]  [63]  [62]  [60]  [59]  [54]  [61]  [58
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

著者/京極夏彦 出版年/2010年

死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは―。


思わせぶりなタイトルに釣られてみた

アサミという女性が生前に関わった人物たちのもとへ赴く青年、ケンヤ。
上司、隣人、実母、恋人・・・彼らにアサミのことを聞きに行っては、彼らの愚痴を聞かされ、ひととおり聞き終わってから「だったら死ねばいいのに」と言い放つ。
結果的にアサミを殺したのはケンヤだが(ある意味で自殺幇助)、ケンヤはアサミ知り合って日が浅いため、彼女がどういう人間なのかわからないままだった。

しかしアサミと関わった人間はロクなのいない。人間の悪い部分しか持ち合わせていないようなヤツばっか。
散々グチられた挙句の「死ねばいいのに」。読んでくうちに「来るぞ、来るぞ」という期待感がわきます。べつに爽快ではないけど。

不幸を不幸と思わず、幸せなままの状態(=現状)で「死にたい」というアサミ。ケンヤに首を絞められても抵抗せず、そのまま本当に死んでしまった。
なんでそんなに幸せだと思えたのかはさっぱりわかりません。
ケンヤの口調のせいで、イメージはすっかりDAIGOです。でも年齢的には初代リョーマの柳のほうが合うかも。

読んでる途中でケンヤがアサミを殺したんだなってのもなんとなくわかるし、オチもそこまで意外性なかったし、タイトル負けしている印象。
PR
忍者ブログ / [PR]

photo by 7s
カレンダー
08 2025/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30