忍者ブログ
読んだ本の感想メモ。思ったことを正直に。(あらすじはアマゾンなどから引用)
[34]  [40]  [33]  [37]  [39]  [31]  [32
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

著者/宇月原晴明 出版年/2002年

秀吉による天下統一もなって数年、秀頼誕生から人の出入りもめっきり減った聚楽第。“殺生関白”の噂も立つ主・秀次は、都の地下に広がる暗黒世界で異端の伴天連と錬金術に身を捧げる。禁じられた秘儀に隠されたある企て―。秀次の出生の秘密も絡まり、服部党・蜂須賀党を巻き込んだ闇の闘いがはじまる。大胆な発想、圧倒的な筆力で描き出す異形の戦国史。豪壮なる戦国伝奇小説。


いろいろスキャンダラスな人間関係

ちょっと放心状態ですよ…いろいろ整理したい。そして納得したい。
えっと、まず仇が秀吉な理由をまとめてみよう。

秀次…母の悲しみを思い知れ。それとよくも私を浅井家から攫ったな。(実は万福丸)
曾呂利…長政様と万福丸様の無念を晴らすわい。
茶々…秀次と母の恨みじゃ。
市…どうして兄様と長政様の仲を取り持ってくれなかったの…?

こんなところか?つーか皆さん…これも戦国のならいだってば!キリないよ!
そこへ伴天連達の目的もうまくからんで物語が成り立ってるわけですが、秀吉&家康の望みは天下ではなく、ただあの夏の日に還りたいってだけでした。少年時代のあのノスタルジィーなエピソードは無意味じゃなくて、あれこそがこのドラマの象徴だった。
しかしどこまでもカリスマなんだね、信長って…あと市も。この本では市の存在がでかい。濃姫すらもこの二人の間には入れなかったって。

信長さえ生きていればよかったのにね。秀吉も家康も分をわきまえて生きていけただろうに。信長の治める天下でね。結論、光秀が悪い(本文中一回も出てこなかったのに…)
で、これはどう解釈すればいいんだろう。一応秀次の復讐劇というわけでしたが、サルと市の悲恋ロマンスペクタル?とばっちり家康?

PR
忍者ブログ / [PR]

photo by 7s
カレンダー
08 2025/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30