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読んだ本の感想メモ。思ったことを正直に。(あらすじはアマゾンなどから引用)
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著者/吉原 理恵子 出版年/1990年

何もかもが管理された未来都市・タナグラ。その片隅の、歓楽都市・ミダスの怠惰な息遣いの中でしか生きられない若者たちには、夢を語り合い愛を求めることすら許されないのか…。耽美SF大河ロマン。


ハードボイルドなSF耽美小説

リキとイアソン、ああいう状態にでもならなきゃ、お互い相手への気持ちを伝えることもできなかったんだろうね…結論、ガイに感謝しろよ!(それでいいのか)

まあ総合的にはおもしろかったよチクショー…。映画にも言えることだけど、期待せずに読んだり観たりすると案外よかったりするもんだよね。
すんなり入れるとは言いがたい独特の世界観も、読み進むうちにいつのまにか入れてました。
しかしコレほんと笑える。シリアスなんだけど笑いとってるよ。

冷たく冴えた視線同様、有無を言わせず相手の股間をつかみ上げるような凄みがあった(本文より)

ってオカシなコト言ってるぞオイ!確かにとてつもない凄みなんだってことはわかるのですが。
何食わぬふうに書いてあるんだけど、何言ってんの?みたいなことが多し。何ソレ?ってちょっと鼻で笑いたいかんじ(どんなんだ)
それはこの作者の文章の個性ってことにして、物語や人間模様なんかは充分おもしろいと思う。今でこそありがちな感もするけど、20年くらい前(連載時)に書かれたってことを考慮すれば問題ではない。当時は画期的だったかも。それにくらべて最近のBL小説の読者をナメきった態度が許せん。
よく本の帯におすすめコメントで「ページをめくる手がとまりません」っていうのあるけど、まったくもってそれでしたよ、楔。「一気に読みました」とか、あーこのことだね…なんて思いながら、文字どおり一気に読みました。まさかこういう本でそういう感覚を味わうとは思わなかったね…。
このジャンルでは間違いなく傑作。

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