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読んだ本の感想メモ。思ったことを正直に。(あらすじはアマゾンなどから引用)
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著者/我孫子武丸 出版年/1992年

犯人の名前は蒲生稔。衝撃のサイコスリラ 何ものかに憑かれたように、次々と猟奇的殺人を重ねる男、蒲生稔。恐るべき殺人者の心の軌跡をたどり、とらえようのない時代の闇に鋭く迫る我孫子武丸の超問題作
 


悪夢のような小説でした

まず冒頭にエピローグがあり、殺人を犯しているのは誰かっつーのも書いてあるんですが、それが何者だったのかっていうのが最後に明かされる。
叙述トリックっていうんですか。見事にだまされました。『葉桜の…』よりも鮮やかにだまされた。
最後の一行で、稔=雅子の夫っていう真実(回答)が明かされるんですが、すごく明確にすっきりと理解できてよかった。『葉桜の…』はトリックが明かされても何がなんだかよくわからんかった。

稔の言う「愛」ってのがそもそも愛じゃない。今時の親が子どもにDQNネームつけてるみたい。その字面じゃそう読めねーよ的な。
こいつはヤッてる最中に相手を殺すことが愛だと思い込んでますが、どう考えてもただの異常者です。
変態じゃないやつにかぎって自分は変態だと言うけれど、変態なやつほど自分はまともだと言う。これ豆な。
そしてマザコン。エディプスシンドロームだっけ?母に執着するあまり父を憎む息子の心理ってやつ。
信一(稔の息子)は稔の犯罪に気づいてたってことですよね。雅子(稔の妻)はずっと息子が犯人だと思っていたけど、家に着いてびっくり、夫が殺人者だった、と。

いろいろ読み返してみると、あいまいな言い方してるところがあるわ。「母」とか「あの子」とか、
誰を指しているのかわからないようになっている。
アンフェアなのかどうかは意見が分かれそうだけど、たしかに稔の母は登場がいきなり過ぎたかな。回想以外での登場が。
かおる(被害者の妹)と樋口(被害者の知り合い)の親密になってくのかなんないのか、どうでもよさげな場面もトリックに気づかれないよう注意をそらしたかったんですかね。

しかしまぁグロイ…我ながらよく耐えたわ。
乳房ですらひどいのに、膣を摘出って。発想が狂ってます。
そしてビニール袋に入れて土に埋めて保存ってw そのまま土に還るでしょうよ。
仮にも大学で教壇に立つひとの発想ですか?ホルマリンとか用意しないと無理だろ。なんでそこだけ幼稚な発想なんだ。

それにしてもこんな狂人が今までよく普通に家庭を築けたな。結婚すらできなさそうなのに。
まぁ一見まともそうでも異常なやつはいくらでもいるってことですかね。
あと岡村孝子には許可とったんだろうか。どうでもいいことだけど気になる。
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