読んだ本の感想メモ。思ったことを正直に。(あらすじはアマゾンなどから引用)
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著者/司馬遼太郎
日本史上、最もたくみに人の心を捉えた“人蕩し”の天才、豊臣秀吉の生涯を、冷徹な史眼と新鮮な感覚で描く最も現代的な太閤記。
日本史上、最もたくみに人の心を捉えた“人蕩し”の天才、豊臣秀吉の生涯を、冷徹な史眼と新鮮な感覚で描く最も現代的な太閤記。
秀吉好きのための小説
いやー、いろいろ勉強になった。知らないことばっかだったので…。
あとがき(解説)にも書いてあったけど、司馬先生の小説はわかりやすいので、初心者に向いてると思う。こんなに読みやすいとは思わなかった。難しそうなイメージ持ってましたから…。
なんというか、登場人物がみんなかわいいです。場面の表現もおもしろくて、思わずくすくす笑ってしまう。司馬先生の書き方がほんとにうまい。さすがですなぁ。
残りページが少なくなるにつれて、淋しさが募るほどに…終わってほしくないと思いながら読んだ。
前半、信サマがサルのことをやたら可愛い可愛い言うんですよ。言うというか思ってるんですが。
信長はこの可愛すぎる男を、なにかでよろこばせてやらねばならない(原文)
どの側室よりもサルを寵愛してるよね…そうとしか思えないよもう。
小牧・長久手の戦いはもうギャグみたいでした。中国大返しとか勝家との決戦はわりとシリアスだったのに、秀吉と家康の二人になってからはお笑いになりました。おっさん二人コント。
やっと京へ家康を呼び出せ、謁見前夜に家康の宿所に突然やって来ちゃう秀吉。自分で「殿下だがやー」と言って家康の家臣たちが困ってるにもかかわらず「こりゃ、ひざまずかんか。わしゃ貴人だで」と言いながら提灯でも畳むように跪かせている(原文)
戦い中でも、秀吉の行動にいちいち「うそだろう」と反応する家康とか、笑うところじゃないかもしれないけどおもしろい!
終始秀吉への優しい眼差しが、英雄的な秀吉好きには嬉しい小説でした。
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