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読んだ本の感想メモ。思ったことを正直に。(あらすじはアマゾンなどから引用)
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著者/谷口純 出版年/2000年

リーダーの魅力とは何か、リーダーを求めるとき男は何を量るのか。—戦国に時代を借りた、夢と葛藤の人間描写。書き下ろし作品。同時収録「きずな—信長と秀吉—」。
 


文庫化はまだか!?

半兵衛と秀吉のハーレクイン的なラブロマンス小説。ハーレクイン読んだことないのでイメージなんですが。
長さも文章もすごく読みやすい。そして自分的にはこれもまたBL。
信長、秀吉、半兵衛の三角関係っぷりがたまらん。信長と半兵衛のあいだで板ばさみになる秀吉。

松寿丸の処刑を命じられたのが秀吉でなければ、松寿丸はとっくにこの世の人ではなかったかも。
そしてもし秀吉が松寿丸を簡単に殺してしまったら、半兵衛は見限って秀吉の元を去っていただろうな。
人間のもつ醜さやあたたかさが滲み出ている秀吉だからこそ、半兵衛は惹かれてやまないんだと思う。
信長もまた、才能ある秀吉が家中でも軽んじられないように、大役を命じて重臣と位置づけるよう心を砕く。愛されてるな秀吉。

心うちでは秀吉にも自分に命を張ってほしいと願っている半兵衛。
命をかけて自分に仕えてくれる半兵衛が、秀吉にとってかけがえなくも怖れを感じる存在となっていく。
要は半兵衛は秀吉を好きすぎるんですね。死に際のセリフに号泣。「あなたは私の夢でした」
死にゆく半兵衛に、松寿丸の件のわだかまりを溶かすため、官兵衛は生きていたと嘘をつく秀吉(この時点では官兵衛の生死は不明)
途中で気持ちのすれ違いあり、互いを思いあって悩み苦しみ…「雨に添う鬼」とはまた違った主従萌え。
秀吉の存在によって己の生を認識する半兵衛。太陽(秀)と月(半)のよう。

それにしてもなんで絶版なの・・・
どうか生きているうちに文庫化してください。なにとぞ、なにとぞォォォ!!

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